風変わりな仲間

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サンダーは割と目鼻立ちがくっきりしていて、色気がある顔立ちだ。痣さえマイナスポイントにならず、何か悲しい事情があるのではないかと感じさせる効果がある。 「ああ、被害者になってそう。いかにも被害者の面してるし」 失礼な物言いだが、我慢をすることにした。 「で、あんたらは」 トムはすっかりサンダーに敬語を使うのをやめていた。ジョージはたしなめた。 「先輩に失礼だろ」 「気にしない、気にしない!あんた市役所にいただけあって固いね。もしかして彼女とかいないタイプでしょう」 ジョージの表情が硬くなる。 「あんたみたいに盛りがついていないだけでしょう。毎晩女を取っ替え引っ替え。よくやるわね」 女がぼそっとつぶやく。 「マルチナは安心しな、あんたをそういう目では見てないよ。ぬいぐるみしか友達がいないスーパーサイコ女なんかその顔と体でもその気にはならないね」 マルチナという名前らしい彼女が机を蹴り舌打ちをする。彼女は気性が荒いようだ。 「全く、困ったものだ」 軍人がつぶやき、ジョージを見る。 「まあ、すまなかった」 軍人は意外と背は高くないようだった。しかし筋肉量から大柄に見える。
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