Ⅰ 春の光

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そして、桜が散り、梅雨の匂いも無くなって夏がやってきた。 君と僕はいつの間にか一番の話し相手同士になっていたよね。でも、僕は君に好きだと言えなかった。何度も君に言うチャンスはあったのに。そんな僕に、君は 「私ね、あなたの事、好きよ」 って言ってくれた。今、考えてみれば、君は僕が君を好きだと知っていて、言えない僕の替わりに君から告白してくれたんだよね。 僕らは親友から恋人になった。僕の恋は愛になった。
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