Ⅱ 夏の音

3/3

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
花火も終わりに差し掛かった頃、僕は君がさっき屋台で見つけたネックレスをポケットから出して、君に渡した。君は驚いていたけど、すぐに満面の笑みで 「ありがとう。」 って僕に言ったよね。そして僕らは一つ、初めてのキスをしたんだ。 僕はその時とても幸せだったよ。 君はどうだったのかな。 もう夏も終わりを告げ、秋がすぐそこまで来ていた。 僕はいつまでも、こんな幸せが続くと信じていたんだ。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加