クロノスの秘密

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クロノスの秘密

その日の放課後、咲良は心に秘めた決意を込めた手紙を握りしめ、静かに図書室へと向かった。前回と同じ本を手に取り、そっと手紙を挟んだ。彼女の心は期待と不安が交錯していた。 翌日、咲良は再び図書室に戻り、手紙の返事を探した。前回の封筒が本に挟まれたままの位置にあり、中にはユウトからの新しい手紙が入っていた。 「咲良ちゃんへ、 返信をありがとう。君の言葉に勇気をもらったよ。今回のメッセージは、私たちのミッションにとって非常に重要だ。 今週末に開催される科学技術の講演会に参加してくれ。そこには、クロノス・エッセンスについて知識を持つ科学者が来るはずだ。彼の話から、必要な情報を得られるはずだよ。 講演会の詳細は、別のページに記してあるから、それを確認して参加してみてほしい。何かを学んだら、教えてくれると嬉しいな。 ユウトより」 手紙を読んだ咲良は、深く考え込んだ。未来とのつながりを感じながら、「私には、未来を変える力があるのかもしれない」と心の中でつぶやいた。ユウトからの信頼と期待を感じ、彼女の心には決意が芽生えていた。 咲良は講演会への参加を決め、新たな一歩を踏み出す覚悟を固めた。図書室を後にするとき、彼女はユウトへの思いを胸に秘め、未来への希望を感じていた。 「未来のユウトさんは、どんな人なんだろう…」と考えながら、彼女は次の行動に向けて歩を進めた。
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