クロノスの秘密

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翌週土曜日、咲良はドキドキとワクワクを抱えながらミライ・ラボへ向かった。ユウトからのメッセージと真壁に会うことへの期待で心は躍っていた。 ラボに到着すると、真壁が暖かく迎えてくれた。「咲良さん、お会いできて嬉しいです。私たちは同じ目的でここにいますからね。ここがあなたの新しい舞台ですよ。」 咲良は目を輝かせながら応えた。「本当にここが未来を変える場所なんですね!私、こんなにドキドキして……でも、すごくワクワクもしています!」 施設内は白と銀色で装飾され、未来的な雰囲気が漂っていた。真壁はラボを案内しながら説明した。「私たちの研究は、クロノス・エッセンスの可能性を探求しています。このエッセンスは、時間そのものに影響を及ぼすかもしれませんから。」 ミーティングルームで、真壁がエッセンスの研究について熱心に語ると、咲良は好奇心を隠せず質問した。「このエッセンスは未来にどんな影響を与えるんですか?」 真壁は微笑みながら答えた。「それを解明するのが、私たちの使命です。咲良さんの新鮮な視点が、この謎を解く手がかりになるかもしれません。」 そして、真壁は更なる驚きを咲良に提供した。「実は、私もユウトからのメッセージを受け取っていたんですよ。咲良さんと同じように、未来からです。」 咲良は興奮して応えた。「それはすごいです!真壁さんもメッセージを……私たち、何か特別な縁があるのかもしれませんね!」 ミーティング終わりに、真壁は咲良に一つの提案をした。「あなたの情熱と好奇心が、私たちの研究に新しい息吹をもたらします。週に1、2回のバイトとしてミライ・ラボで一緒に働きませんか?そうすれば、学業とのバランスも取りやすいでしょう。」 咲良はこの提案に心から喜び、即座に受け入れた。「はい、ぜひ!私もこの大きな謎、一緒に解明していきたいです!」 彼女が週に1、2回ミライ・ラボでバイトすることになったことは、クロノス・エッセンスの研究と、真壁や他のスタッフとの協力に満ちた日々へと繋がった。咲良の参加が未来への新たな一歩となることは間違いなかった。
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