「きっと空の上で二人は一緒にいる。もちろん今だって俺達が話しているのを聞いているはずだ。あいつも今は昔と同じ優しい母親に戻ったはずだ。きっと美鈴の幸せを喜んでいる」
「うん。そうだよね……」
「そのうち……良かったらふたりで遊びに来い。なにも気にすることないからな。幸せになれよ、美鈴」
「はい。お父さんも元気でね」
「ああ」
その日の夜。先生は夜勤だった。私はちょっと拍子抜け。
でも、先生とどうやって向き合おうと少し悩んでいた。私のために内緒で父と会ってくれた弘樹さんにどうやって私の感謝を伝えたらいいんだろうと思った。
明日は私が宝田小児医療病院へ久しぶりに病院訪問へ行く日だ。先生は夜勤明けだから入れ違いで帰ってくる。彼に会えるのは早くても明日の夜になりそうだ。
彼のために何かしたくなり、いても立ってもいられず、夜から急にたくさん料理を作り、冷蔵庫へ入れた。明日、起きたときに食べられるように……。するとメールの着信音がした。
見ると弘樹さんだ。
『来週の美鈴の誕生日は前から休みを入れている。美鈴は休館日だから休みだよな。一応確認』
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