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遊星さんと清野さん
「こんにちは」
「いらっしゃいませ」
「あ、今日はマイさんですね」
「はい。遊星さん」
この人は事務の遊星さん。
「今日は何になさいますか?」
「今日はね、メンチ1個とポテトサラダを50グラムお願いします」
「ありがとうございます」
時折こうして夕飯のおかずを購入してくれる。
とても真面目なお兄さんだ。
「こんにちは」
「あっ、清野さんいらっしゃいませ」
こちらはクレーム処理係の清野さん。
フットワークが軽く、メンタルも強いらしい。
「今日はがんばっかたら、自分へのご褒美だなぁ」
「いつもご苦労様です」
遊星さんが声をかける。
「いえいえ、お客様の声あっての仕事ですからね」
「頭が下がります。お互いがんばりましょうね」
この二人はたまに一緒になるけど、ほんと馬が合うっていうのか、安心安定な方たちだ。
でも店長は
「ああいう人は、まさに何考えてるかわかんないよ。くえないひとたちだよ」
といっている。
「ありがとうございます」
二人に商品を渡すと、仲良く帰っていった。
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