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『八本脚の蝶』に影響されて
二階堂奥歯氏の著書『八本脚の蝶』を読み始めて、その流麗で艶かしく連なる言葉の輝きに魅せられ、触発されて、理想のお洒落や綺麗なものとの出逢いを言葉にしてみたい衝動にかられました。
私などが真似たところで二階堂奥歯氏には遠く及びませんが。言葉が連なるのを見て読んで、想像するだけで美しい文章に憧れます。
作中から一部を抜粋、引用します。
“Milo Manaraは、イタリアのエロティックアートの作家。画家・イラストレーター。
伸びやかな描線と繊細な水彩が魅力的なのです。気に入った絵を切り離して額装してもらおうかと思案しています。
最初アルバンで見たときどこかで見た絵だと思っていたら、エロティック・タロットを描いている人だった(注 持っていません)。
俗っぽい絵もありますが、耽美なものへの志向ははっきりと持っている画家です。
泉に沈んだ女性のゆらゆらたなびく陰毛がいつのまにか茎になって蓮の葉を水面に浮かべている絵とか、いいなあ。”
(二階堂奥歯『八本脚の蝶』より)
読むだけでドキドキしてくると思いませんか。
美しいと聞いてイメージするものは、面白いという言葉で連想するものとは異なるように思います。
私は面白いものが大好きですが、美しいものに触れるとまた違う喜びを感じます。面白いものには脳の思考回路が繋がることで視界が開けるような楽しみ。美しいものには生きる意欲をかきたてられる喜びです。
できれば視覚や嗅覚、触覚などの多彩な五感の言語表現に数多くトライしたいですが、もしかしたら音楽や文章表現に触れる割合が大きくなるかもしれません。
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