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まさかの異世界転生
それにしてもこんな美少女が私だなんて未だに信じられない。おもむろに頬をつねってみたら、案の定とっても痛くて涙が滲む。
「お嬢様!何をなさいますかっ……」
せっかくの美しいお肌が!とあたふたする姿がとても可愛い…………とにかく自分は何者で、この女性は誰なのか理解する必要があるわ。
オリビアという名前にラベンダーピンクの髪、中世ヨーロッパのような部屋、ハニーブラウンの髪を1つに束ねている女性…………待って、心当たりがあるわ。ひとまず女性に自分の本名を聞いてみる事にした。
「ねぇ、私の本名って……」
「お嬢様のお名前ですか?私のような者が口にして良いのか迷うのですが……」と口ごもるのでどんだけ偉い人物なの……と思いつつ「構わないわ」と催促するとおずおずと口にしてくれた名前に仰天した。
「オリビア・クラレンス様です。」
「?!」
……………………そ、その名前にはとても心当たりがあるわ…………私が大好きだった恋愛ファンタジー小説に出てくる登場人物じゃない!!オリビアは確か悪役令嬢で、最後は処刑される運命なのよね…………。
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