夜のブランコ

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「やあ、いらっしゃい。待ってたよ」 栄田さんはいつも以上に笑顔だ。 よっぽど俺に見せたいものがあるのだろう。 「見せたいものとは、なんだい」 「すぐそこだから。それじゃあ、さっそく行きますかね」 栄田さんは家を出て歩き出す。 俺は人の家を訪ねてきたと言うのに、その家に上がらないままだ。 そのままついて行く。 「そこだ」 栄田さんが指さす先には小さな児童公園があった。 栄田さんの家のすぐ近くだ。
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