決断

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それぞれの神社で道を教えて貰ったり、案内してくれたり。 しかも知らない人とは殆ど話すことも無いのに今日は普通に話せたし、不思議な人達だったなぁと思っていると、部屋に着いている電話がなる。 19:00にレストランとフロントの人からの伝言を聞いたので、また誰か来るのかな?と思っていたら案の定部屋のチャイムがなる。 「皇様よりお届け物と、ヘアメイクをさせて頂きますので、先にお着替えの方をお願いします」 箱を開けると今日は大きな花のワンピース。 肩はシースルーの袖が付いていて大人っぽくもなく子供っぽくもない。 「高そう……」 靴は昨日のでいいのかな?と着替えて椅子に座ると、髪は緩くハーフアップにされ、毛先を器用にクルクルと巻いていくのに見とれていると、薄化粧だが桜色のリップで可愛くメイクもしてくれる。 「あの」 「はい。なんでございましょう?」 「これ、私にもできますか?」 「もちろんです。一階のコスメ売り場の化粧品を使ってまして、三宅様はまだ若くお肌も綺麗なので、こちらを使っております」 薄ずきで、日焼け止め効果もあるので日常でも使いやすいと教えてもらい、おおよその塗り方なども教えてもらう。 「髪も簡単ですよ」とひと房だけ任せてもらうが、しっかりと巻ききれな買ったのを直してもらう。 「慣れると10分ほどで出来るようになりますよ」と毛先の保護にはこのオイルが……と教えてもらう。 少し早めに売店に行き、忘れないうちに店員の人に聞くと、名前を聞かれたので三宅と答える。
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