決断

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翌日、モーニングの時間に秋穂が来たので一緒に食べることにしたが、「朝はいつもこんなに少ないんですか?」と聞かれたので、いつもは葉子さんが用意してくれる朝食をちゃんと食べると言うと、パンにスープだけではダメだと少量ずつ頼んでくれる。 しかもフルーツまで。 「これでも少ないはずですが、食べてください」 「やっぱり、お医者さんだと自分でも気をつけて食べるんですか?」 「僕は一人暮らしですけど、ほとんど病院との往復なので外食が多いんです。でも朝はしっかり食べますよ?昼は病院の食堂、夜も考えて食べてます」 「栗花落さんも真面目だと思うんですけど、秋穂さんもかなり真面目というか……」 「それは同じ家で育ったこともあると思います。記憶が戻るまでは普通に兄弟と思い込んでましたし、家は食べないと拗ねるんですよ。母が……」 「え?」 「とにかく作るのが好きな人で。見た目は怖そうに見えるでしょうが、健康オタクと言いますか」 確かにお父さんよりも厳しそうだったが、会話はなかったのでそこまでは詳しく分からない。 何とか食べ終え、車で来たと言うので隣に乗せてもらってどこに行くのかを聞く。 「楽しみにしていてください」
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