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夕食は秋穂も一緒に食べることになり、食事は何故か味噌鍋。
「なんで!こいつと!おれが!横に並ぶんだよ!」
「いいじゃないですか。姫は目の前ですし」
「さあさ、沢山食べてくださいね。具材は沢山用意してありますから」
お味噌は祖母のお味噌で作られていて、やはりほかのお味噌も好きだがこの味噌が一番美味しい。
「合わせ味噌じゃないんですね」
「この味噌は祖母が送ってくれたお味噌を母から分けてもらったんです。ちょっと甘いかもしれないですけど」
「いえ、とても良い風味で美味しいです。お野菜にもとても合いますね」とつくねばかりじゃなく、魚も野菜も食べなさいと取ってくれるのを、変な目で見る春とポカーンとしている栗花落。
「二人ともどうしたの?」
「姫愛、お前がいなかった三日、飯はどうしてたんだ?」
「秋穂さんがご飯に連れてってくれてたけど」
カランと箸を落としたのは栗花落。
「秋穂……」
「なんですか?行儀が悪いです。ほら、栗花落も春も食べないと。葉子さん、白菜ください」
「つくねも!」
「かなり仲良くなったようですけど、姫はうちの子ですから」
何故かうちの子発言。
確か婚約がどーのと言ってたような。
でも、その思考から外れてくれたのならばちょっと嬉しい。
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