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「お疲れ様でした」
バイトが終わり日課のカフェでコーヒーを飲みながら本を読む。
天気の良い日は外のテラス席で読みながらウトウトすることもしばしば。
「すいません、ここ良いですか？」
「どうぞ」
ウトウトしながら返事をしたが、あまりにも天気が良いので眠気に勝てず、そのまままたウトウトとしていると、「あの」と少し遠慮した感じで話しかけてくる男性の声。
ああ、確か相席したんだっけ……
「あの、本落ちましたよ」
パッと目を開けて下を見ると、本はテーブルの上。
落ちた音がしたら分かったはずなのに。
疲れてたのかな？と思いながらも「ありがとうございます」とお礼を言って鞄に本をしまう。
「起こしてしまってすいません」
「いえ、拾っていただいてありがとうございます」
そう言って席を立ち、家に帰る。
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