あの子は今……。

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自然と目が覚める。 いつの間にか寝てしまったようだ。 目覚まし時計を見ると、10時を過ぎていた。 焦ることはない。 今日は久々の休日だった。 「何をしよう」 働いてる時は「休みがほしい」と心の中で叫んでいたが、いざ休みとなると戸惑いが隠せずにいる。 「何十日連続で働いただろう」 せっかくの休みなのに、つい仕事のことを考えてしまう。 「これ以上眠れない、本当に何をしたらいいんだろう」 僕はベッドから飛び起きて、洗面台で顔を洗い、髪をセットする。 この行動は、出勤前と全く同じだ。 僕は、この生活習慣から抜け出せずにいる。 働くという底なし沼にどっぷり浸かっていた。 「このままじゃだめだ、どこかで癒されたい」 そんな想いを抱きながら、僕はパジャマから洋服に着替えて、家を後にした。
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