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発掘現場に次々と海兵隊が降下してくる。
「物騒な連中だな。銃口がこっち向いてるぞ」
「あぁ……私たち意識してますね、あれは」
「やっぱりデヴィット駄々洩れじゃないか」
「知りませんあるね」
オブスレイが三機比較的フラットな場所に離れて着陸する。上官らしきアメリカ兵と自衛官が連れだってこちらに登ってくる。
「何のつもりか聴いてみるか」
一歩踏み出した恭輔に一斉に銃口が向く。思わずホールドアップする恭輔。
「デヴィット、暴れていいか?」
「おすすめしませんね、御隠居に迷惑です」
「なんかさらにめんどくさい連中がこっち来ているみたいだが?」
恭輔の視線の先にはがら場の斜面を土煙あげて駆け上がってくる青いジムニーがあった。
「あぁ……警察愚連隊の面々」
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