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「幸徳井さん、なんであんたが警察とつるんでいるんだ?」
「恭輔くん、出向だよ」
「出向の出向? 厄介払いの島流し」
「失礼だなぁ」
「神祇庁から公安調査庁でさらに警視庁かよ」
「警察庁だよ~ん」
ため息をつくと恭輔は尋ねる。
「何を知っているんだ幸徳井さん」
「瀬織津媛様の御心のままに……わっかるかなぁ~?」
「わからん、無理」
「カミサマが〝彼〟を所望しているということでありますか?」
「デヴィットくん、理解はや~い」
突然、足元から地響きが轟く。二体の巨人が崩壊した斜面をさらに崩し動きはじめた。
なにかを感じ上空を仰ぎ見る恭輔。群青色の空に芥子粒サイズの無数の歪みを知覚する。
「空からもなんか来るぞ」
「瀬織津媛様曰く邪神眷属の群体が外宇宙から飛来してくるらしいよ全地球規模で」
呆気にとられ叫ぶ一同(恭輔・デヴィット・佐渡教授)
「「「なんだってぇ────!?」」」
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