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『ハヤクセヌカ、キョウスケ』
「この状況でフォローもなしに人事不省になるなんて御免被ります」
露骨な拒否反応。
『気吹戸主ガマモナクコラレヨウ。陰陽師トヤラガ祈願シタ』
「誰ですそれ?」
『祓戸四神ガ一柱デアル。汝モヨクシル存在デアラセラレル』
上空を無数の稲光が走り轟音が鳴り響く。視界が白く目映い輝きに覆われ意識がもっていかれそうになる。鼻腔をイオン臭が刺激する。
「なにグダグダしてる? さっさとしろ恭輔」
「まさか?」
視力の戻った恭輔の目の前に呆れ顔の枷門 仁がいた。
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