ふるえる
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指先が震える。 この契約書にサインしたら後戻りは出来ない。 何度も何度も契約書に裏がないかを穴が開くほど見つめて更に自分の言った願いに相手が曲解する余地があるかを反芻して悩み、後はここにサインをするだけなのだ。 やつはその間笑いつつ頬を引き攣らせていたがこちらだって一つでもミスを犯していたら命の危機すらある状況なのだ、慎重にもなるだろう。 悪魔は存在した。 私はやつと契約する。
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