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7. am2:00港北警察署に到着したおれは重い脚を引き摺りながら進むと自動ドアが開いた… 「氷室さんですね…」 「刑事課の佐竹です、こちらに…」 おれは佐竹に連れられ前方を進んだ… 前方は暗闇であったが歩き進むと人感センサーにより天井の蛍光灯が点灯していった。 おれはまだ信じていなかった… この先にあることは嘘だ…フェイクだと? 佐竹が突き当たりの部屋の前に着き自動と書かれた細長いボタンを押した… そこには嘘でもフェイクでも無く真実があった。 おれは寝かされた、かみさんと娘の遺体を目の当たりにした。 おれは怖くて二人の遺体の側による事が出来ない… すると刑事である佐竹が… 「ご愁傷さまです…」 「亡くなったお二人は腹部への殺傷で大量出血によるショック死です。 警察への通報は奥様が刺された直後虫の息でしたが気丈にも警察にご連絡頂き…我々が自宅に訪れました。 その時にはお二人とも寝室で息を引き取っておりました。 そして物色された形跡はなくお二人の殺害後犯人は逃走したと思われます…」 おれは刑事の佐竹に… 「セキュリティシステムを導入していましたが作動は?」 「あ、あ、有りましたね、ただアンドロイドの出動形跡が無く装置である「善人・悪人探知機」は作動していましたが善人と判断したようです?」 「え、そんな?」 おれは呆然とし後悔が全身を支配しその場に崩れ落ちた。 「氷室さん、犯人の特定は今のところ断定出来ません…それは前科は無く取られた物損も無く…犯人は怨恨によってお二人が殺害されたのだと?」 「…」 「刑事さん、それはあり得ない…恨まれることはして無い!」 「しかし、我々も現在いろいろな方向から捜査しています…どうか気を落とさないようにして下さい…」 おれは上の空で佐竹の話を聞いていた。 遺体安置所を出ると夜が明け日差しが廊下に差し込んでいた。
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