彼女がいた日々

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
 § 「誰だよ(・・・)美子さん……その男(・・・)……!」  いつもと同じ朝、呪われた町の()が啓二の瞼を刺す。 「イラつくアホ(づら)……しやがって……!」  心を捨てた男は、ひとりきりの部屋で唸り声を吐く。拳をうっ血させる、どす黒い怒りの理由(ワケ)理解(わか)らずに。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!