1 せめてパンツになりたい・・・

1/1

8人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ

1 せめてパンツになりたい・・・

 かつて、某自転車会社のCMに、 「あの娘の恋人になれないなら、ぼくは せめてあの娘のパンツになりたい・・・」  と言うナレーションとともに、自転車に乗っている後ろ姿の娘のスカートが一陣の風に舞い上がり、白いパンツのお尻が見える(過去の事で、内容はこんなだったと思う)というCMがあった。何とも、大らかな時代のCMである。  そんな話を妻にしたら、妻は笑顔で言った。 「あなたを私のパンツにしてあげるね!」  どういう事か問うと、妻はいう。 「だって、お尻を包んで、温めてくれて、大事にしてくれるでしょう」  私は唖然とした。  妻は、私が妻のお尻を大好きなのをしっかり見抜いていた。  そうか、今日から家の中では愛妻のパンツになろう・・・。 (了)    
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加