とあるブログ記事

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二十歳の若い命がモンスターによって消された。死亡した女性はタウンズビルにあるK大学に通う女子大生で、タウンズビルにあるクラブ「S」に客として通っていた。  その日も彼女は「S」に通っていたが、店を出てしばらくしてモンスターに襲われた。遺体は手足をもがれており、発見者である男性は遺体を破棄に失敗したマネキンと見間違えたという。 女性A子❨仮名❩さんはとある名士の娘だったが、このことは世間の興味を誘った。中には遺体の衣服が剥ぎ取られていたことから、現場を見たと自称する者がとんでもない事件報告を書き、真に受けた週刊誌が被害者に対してあることないことを書きたて、報道の倫理について議論を引き起こした。 この事件で、Sの店員である自称発見者の女性が捜査攪乱の罪で連行されている。彼女は精神面が不安定であったことが明らかになり、事件のショックから妄想が誘発されただけとされ、釈放されている。尚、女性は被害者との友人関係を主張していたが、これも彼女の妄想であった可能性が高い。
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