17、パーティの珍事

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 パーティは3日後に開かれる。  それまで貴族たちは賓客用の宮殿に滞在することになった。  豪華な食事を楽しみ、美しい庭園を散策し、仲の良い貴族同士でティータイムを過ごす。  リリアとライザスも穏やかに過ごしていたが、一部の貴族たちはふたりの様子を覗き見していた。  ライザスは当然その視線に気づいており、わざとリリアの肩を抱いたり仲良くケーキを食べさせ合ったりしていた。 「ちょっとやり過ぎではありませんか?」  パーティ前日の夜のこと。  あまりに外でベタベタし過ぎたため、リリアは怪訝な表情で訴えた。  しかしライザスにも言い分があった。 「あなたはご存じか? 俺たちの関係が偽物だと吹聴する者がいることを。それを払拭するには直接見せつけてやればいい話だ」 「私は周囲がどう言おうと気になりませんわ。旦那さまだけが私のことを理解してくださればそれでいいのです」 「それはそうだが……」  ライザスはぐっと拳を握りしめ、苦悩の表情で訴える。 「あなたを自慢したい!」
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