4、婚姻の儀式とスキルの付与

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 リリアの周囲がふわっと風に包まれて、光が放たれる。  魔力の解放が順調にできたので、リリアは少し安堵した。  あとはライザスの手を取り、魔導士に任せればいい。  リリアはスキル付与がどのようにおこなわれるのかまったく知らなかったので、それほど難儀なことでなくてよかったと思った。  変なやりとりでもあるのかと不安だったから。  実はキスでもしろと言われたらどうしようかと思っていた。  あちらだって好きでもない女と口づけなど受け入れられないだろうから。  手を握るだけなら何ら問題はない。 (あ、そもそも女に興味がないんだっけ)  などとリリアは余計なことを考えてしまった。  まばゆい光に包まれながら、リリアはライザスと向かい合って彼の両手を握る。  普段も美麗な顔をしているが、光に照らされているせいか、ライザスはいつもより美しく見えた。  リリアはうっかり見惚れてしまった。 (こんな綺麗な人が戦場へ行くなんて信じられないわ)  リリアはまたもや余計なことを考えてしまった。  ライザスは眩しさに目を凝らしているが、普段と変わらず不愛想だった。
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