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つがい ②
「恥ずかしい?」
聞かれて頷く。
「恥ずかしいよね。でもレオのあそこは正直で、ほらもうこんなに硬くなって、蜜を垂らしてる」
楔から流れ出る粘り気のある白蜜を掬い上げられ、親指と人差し指にの間で糸をひく白蜜を目の前で見せられた。
「ほら、ね」
サイモンは素指をペロリっと舐める。
それを見ただけで、楔を扱かれた時と同じ快感が体を巡る。
早くしごいて欲しい。
でもそんなこと恥ずかしくて、絶対言えない……。
楔を扱かれた時の疼きが思い出される。楔が疼き、腰の奥が疼き、腹部が疼き、乳首が疼く。
「レオ…、どうして欲しい?」
「あぁ……ッ!」
先走りが流れ出る楔の先端を、人差し指の腹で触れるか触れないかの力で撫でられる。
それ以上を全身が期待しすぎて、身体が震える。
「このまま、終わる?」
嫌っ!
そう思う前に、首を横に振っていた。
「じゃ、どうして欲しい?」
あくまでも、サイモンは僕の口から言わせたいんだ。
してほしいことを思い浮かべると、頭の中でサイモンに犯される自分まで映像で再生され、もうそれだけでおかしくなりそうだ。
無意識に腰を振り、サイモンの体に自分の楔を擦るつける。
汗ばんだサイモンの肌に先走りがつき滑りよくなり、そこに自分の楔を擦り合わせると待ち望んでいた刺激が走り、腰を振るのを止めることができない。
「言葉で言わずに腰を振って教えるなんて、レオはなんて悪い子なんだ。そんな子には、お仕置きが必要だ。レオ、足を大きく開きなさい」
ベッドに押し倒された。
いつもは優しい口調のサイモンに、命令口調で言われ鋭い視線で見つめられるとゾクゾクし、恥ずかしさよりサイモンの命令通りに、ゆっくりと脚を開く。
「もっと大きく開いて」
サイモンに太ももを押し広げられ、そり返った楔が丸見えとなり、恥ずかしさで震える。
「閉じたら、もっとひどいお仕置きになるからね」
僕がこくりと頷いたのを確認すると、
乳首から口を離し、今度は楔を根本から咥える。
暖かくて、舌を楔に絡ませながら吸い上げる。
はじめから喉に当たるぐらい深く咥え込まれ、ぐぽぐぽと音がなるほどのスピードで攻め立てる。
「あっ……あ、や…だぁ……そんな…、きゅう……に…」
楔の根本に集まってきた熱いものが、サイモンの吸い上げる力で、絞り出されそう。
イきたい!
そう思うと、自分でもわかるぐらい後の蕾がパクパクし、中が寂しい。
「サイ…モン…、な、かも…触って…あ、ああ…っ!」
すっとサイモンの手が蕾に触れる。
やっと触ってもらえる。
今から与えられる快楽に愉悦したが、サイモンは蕾の周りを指先でくるくる撫でるだけ。
「これはお仕置きだから、まだダメだ」
そういいながら蕾の周りを撫で、そして
「ああッ……!」
時折、指を少しだけ入れる。その度に全身が期待し、神経が蕾に集中した。
「サイモン、はやく…」
腰を上下に大きく振ると、サイモンは硬くなった僕の楔の先端に掌を被せるようにして、蜜口を包み込むように撫で回す。
白蜜が潤滑油のように手の滑りをよくする。
「ぅっ…ぁはあ……っあぁ…」
あまりの快楽の快楽から逃れようと、腰が引けるがサイモンの逞しい腕に引き戻された。
「ヒートには二種類あって、周期的にやってくるヒートと、快楽のたがが外れた時に強制的にやってくるヒートがあるんだ。俺はたがが外れて乱れ狂いながら、ヒートになるレオが見たい。ヒートの時に番になりたい」
ヒートの時に番になれば、二人の間により深い絆が生まれる。
「僕もヒートの時に、番になりたい」
サイモンの方に腕を伸ばす。
「愛してるよレオ」
「僕も愛してる」
見つめ合い、そっと唇をあわせるキスをした。そしてサイモンはベッドサイドにあるチェストの引き出しから、細長い銀色の棒と深い青色にキラキラと光るガラスが埋め込まれた小瓶を取り出す。
「その瓶ってもしかして、市場で僕が欲しいと思っていた薔薇の製油?」
「そうだよ。これは特別な製油。今日はこれを使うよ」
サイモンは媚薬入りの薔薇のオイルを取り出し、その中に薔薇の製油を数滴入れる。あたりに濃厚な薔薇の香りが漂い、身体の力が抜けていく。
「これはね、強力な媚薬で香りを嗅ぐだけで身体の力が入らなくなって、媚薬入り薔薇のオイルに混ぜると身体中が性感帯のようになって絶頂が止まらなくなるんだ。これからレオはヒートになるまで、強制的にイかされ続けるんだよ」
強制的にイかされ続ける?
「精路を躾けてイき狂うんだ」
蜜が溢れている密口を指で少し広げられる。
「…ッ!」
楔を舐められた時の感じではなく、先端を掌で捏ねまわされた時の感じではなく、ツンっと身体の奥に突き刺さるような快楽。
初めて知る刺激。これからどんなしつけをされるかとても怖いような気がするけれど、薔薇の香りで思考が鈍くなってイキ狂いたいとしか考えられない。
「僕の蜜口たくさん躾けて」
自ら蜜口を広げると、中を責められた時の刺激とは違う、楔を扱かれた時の刺激とは違う、楔の奥をツンっと突き上げられるような刺激が走る。
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