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そのあと覚えかけのたどたどしい日本語で彼らは説明した。理解できないものだったけど。
「地球を、セイフクする、人の子よ」
父役の正太郎が言った。僕は包丁を持ちだろうとしたのに、やっぱり卓球部幽霊部員だからか母役の七生に締め上げられたのだ。
「おにいちゃんおにいちゃん」
怖い。何こいつ。
「ああ、ごめんな。俺さあ、地球気になっててちょっと話せるんだけど」
弟役の遼太郎だった。しっかり話せていて安心したけど、ほっとして落とした包丁がなんなのか理解しないままに七生は包丁を食べた。
「えなに怖い、マジで、なんで僕」
「由紀夫、お前のところってホームステイって文化あるらしいな」
震えながらそうだと言った。
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