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場所の限られたエリアに配置されるタイプの売店。中に大人1人くらいは入って業務が出来るスペースがある。
ガムやキャンディ、ミント系のタブレット類などなるべくたくさんの種類の品物を置けるように、段々畑のような小さな棚が幾重にも配置されている。
左手には新聞や雑誌を陳列出来るスタンド。その反対側には、冷蔵ケースがある通り、ドリンクやアイス類も販売出来るのかもしれない。
誰か居たらの話ではあるが。
「何も売っていないじゃありませんの」
売店の棚は見事なまでに空である。
スタッフ募集の真新しい紙が柱に貼られているだけ。
「そうですね。ですから、利用出来るのはこちらです」
眼鏡の女性が指差したのは、その空の売店の横に置かれている自販機である。何処のメーカーとも書いていない真っ白な色合いの自販機。
水と謎のパウチフードしかないが。
「まあ、背に腹は変えられんか」
「わっかの読み取り機はそちらです」
ツナギはペットボトルに入った水と中くらいのフードパウチを購入。自販機のやや右にある読み取り機にわっかを近付けて支払い。
ゴトンと音を立てて品物が出てきた。
よく冷えている。ペットボトルでも握ると手の平へ一気に冷たさが広がっていくくらいに。
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