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「じゃあ、我々はもう帰ろうか。
疲れたろう」
常務は奥様にそう声をかけたあと、会場に戻り、みんなに挨拶をする。
船木に、
「『酔っ払いたちの胃を休めるスープ』
素晴らしかったよ。
今度また店に伺わせてもらうよ」
と言い、西浦に、
「いや、素晴らしい肉だった。
いい仕入れ先から信頼されているんだろうね。
今度伺わせてもらうよ」
と言い、唐人に、
「いやー、素晴らしく優しい味だった。
また伺わせてもらうよ」
と言って、全員と握手し、他の人たちにも挨拶回りをしていた。
「さすが全方位気遣いの人ですね。
っていうか、嫌なものは嫌とおっしゃるし。
何事も本気でおっしゃってるから人の心を揺り動かすんでしょうね」
と月花は錆人に言う。
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