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「月花。
お前の望むスープ作ろう、俺と再婚してくれ」
「離婚してない」
と錆人が合いの手を入れる。
西浦が言う。
「月花。
お前の望む部位を焼いてやろう、俺と再婚してくれ」
「離婚してない」
唐人が言う。
「月花。
十年分の米をプレゼントするよ、僕と結婚してよ。
再婚じゃないよ。
僕の心の中では、君と錆人との結婚は無効だよ」
……また懸賞に当たったんですか。
米が増えてる……と思いながら、月花も料理の下拵えを手伝った。
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