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そのあと、みんな訪れ、一気に騒がしくなった。
何故かマリコと唐人の母も揃ってきている。
というか、二人で揃って、
「この家、広さのわりに物がないわねえ」
ケチをつけ始めた。
……何故、あなた方はそういうところでだけ息が合っているのですか、と月花は思う。
「ちょっと、月花さん」
「あら、ちょっと、月花さん」
「――シャンパン足らないんじゃない?」
二人に別々の場所で同じようなことを言いつけられ、はいと用意した後で、月花は手洗いついでに、そそくさと逃げ出した。
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