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過信と言うものだろう。俺は今、被災地にて、衰弱した者等を斬らないようにするので精一杯だった。何やかんや剣の道により、開けるものもあったのだとは思うが、限界だ…俺は人を斬る為に産まれて来たのだろうな。「許せっ!」しつこくせがむ紳士の腹を神速で殴った。「えっ?やる気か?!」油断もあったが、紳士は鉄板のような腹筋を持ち、俺は手首を痛めた。「くっ!騙し討ちか…手練れとはな。」俺は夜霧を抜いた。手首も痛むし、これは流石に不味い…。「夜霧か…裏社会では著名な妖刀だが、特に解呪出来ない代物でもないな…。よっ!はっ!そーれっ!!」紳士は俺の人智を無視し、夜霧を素手で掴み、妖力を皆無とした様だ。「知るかっ!とーりゃっさいっ!!」俺は無視には無視。と言わんばかりに素手ごと切り捨てた。「うぎゃー!!」紳士は苦しみ、絶命した。「人斬り抜刀斎の命脈を止める術以上にだ。刀博士が弱かったな。あっははっ!」俺はやはり、人斬り抜刀斎でしかない。天清と言う未来都市に鮮血を齎している。
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