smile as gag

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生きる気力を失くす。と言うのもリターンガイみたいな時空犯罪者の等身大の意見だろう。つまりは俺の方が生きる気力を失くすとほざくのだろう。「時空の歪みに罪はないが、それに便乗してやりたい放題では、救いようがない。譚垓…貴様鬼だな…外道の為れ果て…鬼。」俺は分かっていた。生きる気力と言う台詞そのものが答えに至るそれ以前にあるからだ。答えの後に生きる気力などある筈がない。自分が時代の如何なる歯車か知れてしまっては、生きる気力を失くす。と言う話だ…。いや、違うか。つまりは騙し討ちをこの譚垓は鬼畜の分際で伺っていたのだ。「あっははっ!レフィルがこの天清に来ることはリターンガイから聞いているんだが…折角の先行情報だから、活かさねばと私は思っていたよ…しかし無駄だったな!やりたいようにやらせてもらう!キエーッ!」譚垓は剛鬼だった。狂気の叫びと共にのしのしと超神速の持ち主でもある俺に迫って来るではないか…。「くっ!」譚垓の掌底が右肩に決まり、俺は鈍過ぎる譚垓のやり方に苦戦を強いられた。「何故避けなかった?レフィルの超神速を私は知りたいだけ…だと…言う…の…に…ぐふっ…。」もちろん俺は攻撃を受けるに留まれず、受け流し、譚垓の心の臓を一突きにしていた。天はそれを後に知り、譚垓は絶命した。「何が超神速だっ!剛鬼の威力あってこそだろうが!!」俺は右肩を押さえながら、憤るばかりであった。 -完-
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