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配布された中身を一応は確認する。
先日貰ったアルファ米にトマト、更に少量のお菓子と乾パンを頂けた。
ただ、残念ながらグルメカードは今回なかった。
"完全にサバイバル食品がメインの提供なんだな。"
こう思うと同時に、先日来た不躾なYouTuberの言い放った『キャンプ』という言葉が瞬間的によぎった。
このような物を日頃口にしてるのだからそう思うのも仕方がない。
少し早い夕飯に早速貰ったアルファ米を頂く事にした。
水を入れて一時間程度で炊けるという代物だから非常に便利なのだ。
それならば、調味料を混ぜ合わせてみたら混ぜご飯のような物が出来るのではないだろうか。
マサオは早速調理を始めた。
まず、アルファ米一袋に、塩コショウと醤油を適量。そこにチャーハンの素を入れて混ぜ合わせる。
十分に混ざったら水を入れて時間が来るまで待つ。
最後に乾燥ネギと桜エビを乗せて完成。
非常に簡易的ではあるがチャーハンが出来てしまった。
あとは肝心の味付けだ。
モシャモシャモシャ・・・
"チャーハンだ。卵がないのは寂しいが味は完全にチャーハンだ。"
マサオは路上でも簡易的ではあるが、好きなものはある程度食べれる事がわかり嬉しくなった。
デザートに昨日貰ったカオトムナットで締める。
十分過ぎるほど、普通に生活できている気がしてならなかった。
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