恋愛に疎い真面目新卒の独白

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「岸野、悩んでるんですね」 「どうだろう。意外と答えは出てるんじゃ ないかな」 あ、机拭き大丈夫?と川瀬さんは腕時計を 見た。 「ありがとうございます。行きます」 「タバコ、どうでも良くなっちゃったし、 俺もフロアに戻るよ」 フロアに上がるエレベーターを待ち、 川瀬さんに問いかけた。 「川瀬さん、退勤後に岸野と話します。 もし良ければ付き合ってもらえませんか」 「いいよ、彼に結論を出してもらおう」 エレベーターのドアが開いて、 誰もいない中に2人で入る。 「岸野とはキスから始まった、であれば、 キスで終わらせたいです‥‥どちらが 選ばれても文句は言わないということで」 「うん。そうしよう」
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