3 文明の循環(サイクル)が分かれば、技術と政策の理由が分かる!

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3 文明の循環(サイクル)が分かれば、技術と政策の理由が分かる!

ffcf71be-88f8-4815-8441-346cc2c8aae1 科学・技術が進むと、 社会活動は拡大・省力・複雑・加速化します。 そこで制度・政策もまた、 必要とあれば大勢で動くが、衆知も活かせるよう、 国際化・全地球的統治(グローバル・ガバナンス)など広域化すると同時に、 民主化・自由化・地方分権・人権保障など分権化します。 そうした文明の循環(サイクル)によって、 これまで国家の発展や民主化が進んできました。 今、国連が会社や市民にSDGsへの参画を 呼びかけている理由も、この循環(サイクル)で説明できます。 また、農業時代の文明では工業時代の豊かな生活や、 情報時代の便利な生活ができないように、 ある技術水準で様々な利害調整政策を極めると、 その限界を越える新技術の導入政策が必須となります。 農耕は文明を生み、動力は世界に広げ、 電算による効率化は地球的限界到達の衝撃を和らげました。 しかし人類はまだ、SDGsが求めるような、 惑星文明の持続的発展を見通せてはいません。 さらなる資源・環境問題の改善や、経済・社会的利害調整、 保健・教育の増進、政策の広域化や分権化が必要です 一方、問題を解決できる新技術も生まれつつあります。 文明の発展段階を分ける画期技術は、 ①新たな分野を(ひら)く新規性と、 ②多くの他技術を高める多能性を持ちます。 AIは因果法則を発見・活用できる演算指示(ソフトウエア)であり、 新たな画期技術として注目されています。 人工知能は新素材・動力、知能ロボット、生物工学、 IoT(インターネット・オブ・シングス)とビッグデータ処理、 先進医療・教育など多くの実現技術を通じて、 人工物と自然物の障壁を除き、 ()いとこ()りで双方の持続可能性を高めます。 つまりAIを中心とする次世代技術は、 体内環境も含む自然・社会環境に優しいかたちで、 医療・教育を含む革新的技術の開発や 利害調整を含む人的役務(サービス)代行を可能とし、 全ての政策分野の課題解決に役立つことで、 文明の持続的発展を叶えることができるのです。 それゆえSDGsの実現には、 英・米国の産業・情報革命のような、 AI中心の次世代技術の導入政策が 不可欠ということになります。 そのため主要先進国の一員である我国でも、 農業・工業・情報社会に続きAI社会を作る Society(ソサエティー)5.0という政策や、 行政から経済・社会活動に向けて 情報社会完成とAI社会建設を広げる、 DX(デジタル・トランスフォーメーション)政策が生まれました。   国連もまた、AIの適正利用と共に、 デジタル化によるSDGs推進の重要性を認めています。 スマートグリッド、スマート/スーパーシティ、 マイナンバー、データヘルス、EdTech(エドテック)活用、 デジタル・ガバメントなど他の様々な国内政策も、 新技術でSDGsを叶えるための政策といえます。 国際的な官民協働の総合政策SDGsが考えられ、 AIを中心とした次世代技術が求められる理由も、 技術→社会→政策→技術……の順番で変化する、 文明の循環(サイクル)によって説明できます。
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