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しばし沈黙が流れる…
まさか、そんなことだったなんて…楓は驚く。
「…それで、修行でもするんですか?それに付き添えという依頼ですか?」
固い表現になってしまった。楓は後悔する。
職業病か…楓は言い直す。
「つまり、修行とかするのに、付き添うって話ですか?」
「いや。そうじゃない。」
「ちがう?」
瀬良は
「ある、企画があるんだ。」
といいながら、楓にスマホの画面を見せる。
「デスゲーム、優勝者には能力…これって…」
「あぁ…」
「詐欺だろ」「詐欺だね」
声をそろえて言う。
「でも、結さん頭いいでしょ?なんでこんなんに騙されてるの?」
「それがな…「おまえ、名家なのに能力ないんだろ?」
って言われたんだと。瀬良家に傷がつくって。」
「だからって…こんな詐欺に…」
「ていうかさ、能力って生まれつきじゃないの?つけれんの?」
「だったら、私もSPECみたいになれるよ。」
「そうだな。」
楓は考える。これは、私に止められるのだろうか…もう、お好きにやってもらうのがいいんじゃ?
「頼む!姉貴も、行ったら気が済むから!」
「うーん…考えてみるわ。後で連絡する。」
「おう!いい返事を期待してるよ。」
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