長い夜

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顔を離したら、唖然としている将暉の顔を見下ろした。 「―――将暉は、いや?…」 「悠生は?…いいのか?」 「言ったでしょ?興味があるって」 ドキドキしながら、震えそうになりながら、将暉のベルトを外し、ファスナーを下ろした。 「悠生、積極的だな」 「――――そう?」 本当は練習台なんてイヤに決まってる。それに余裕なんてない。精一杯の強がり。 手に入らないのなら、一度でいいから将暉が欲しい。 ただそれだけだった。 「そんなに言うなら、セックスしよう?ちょっと待って。サイドボードの引き出しにゴムとローション入ってるから…。それ取るから」 跨がっていた僕は横にズレた。 誰の為に用意したの?その答えなんてわかりきってる。その気になる子の為だ。 だけど、今は僕の為に使われる。 そんな事すら嬉しいなんて、どうかしてる。 「なぁ、おれが悠生の中に入れてもいい?」 「―――ん、…いいよ」 「男同士のやってる動画観た事あるか?男同士って ここに入れるんだぜ?」 そう言って僕のお尻のアナル付近を指で押し付ける。ビクンと体が跳ねた。 「…知ってるよ…」 「だから、ゆっくりと解かすから。痛くないようにするから。悠生はただ感じて…」 「将暉…」 僕らはベッドの上に向かい合って座り、衣服を脱がしあった。 将暉の指が僕の頬を撫でて、ゆっくりと唇が重ねられ、ベッドに組み敷かれた。 もう一度味わう唇の感触。 将暉の唇に触れて喜びを感じる。 何度も啄まれ、唇を舐められ、舌が入ってくる。丁寧に舌を舐め、口内を貪られる。 「ん、んん、…ふ、…ぁんっ」 ピチャピチャと響く水音に煽られる。 角度を変え、舌を絡ませ、送り込まれる唾液が唇の端から溢れてく。 下半身に熱が集まり、緩く勃ち上がる。 「……ん、ぁあっ」 口内を将暉の舌が動き回り、頭がクラクラしてきた。息が乱れる。 キスだけでこんなに溶けてしまいそうになるなんて――… 顎から首筋、鎖骨へと唇が下りて行く。 「悠生の乳首固くなってきた。気持ちい?」 「んっ、…あっ、あっ、…んんぅっ、気持ち、いい」 舌先で舐められ、唇に含んでしゃぶられ吸い上げる。もう片方は指で押し潰し、捏ねて弄り回された。 お互いの勃起したペニスが触れ合って、将暉は腰を擦り着けてくる。僕の体で将暉が勃起させてる事に心の中で歓喜した。 「これは?気持ちい?触るよ」 「んっ、あぁっ」 ペニスの先は先走りで濡れて、卑猥な音を立てて、将暉の手で僕のペニスと将暉のと一緒に扱かれる。 「…あっ、…ん、ぁ、ふっ」 「はぁ、…っ、1回抜こうぜ」 「ん、ぁあっ、やっ、あっ、んん」 手の動きが早まり、激しく擦られ 僕たちは、あっという間にイってしまった。が、 将暉のペニスはまた勃ち上がりつつあった。
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