113人が本棚に入れています
本棚に追加
顔を離したら、唖然としている将暉の顔を見下ろした。
「―――将暉は、いや?…」
「悠生は?…いいのか?」
「言ったでしょ?興味があるって」
ドキドキしながら、震えそうになりながら、将暉のベルトを外し、ファスナーを下ろした。
「悠生、積極的だな」
「――――そう?」
本当は練習台なんてイヤに決まってる。それに余裕なんてない。精一杯の強がり。
手に入らないのなら、一度でいいから将暉が欲しい。
ただそれだけだった。
「そんなに言うなら、セックスしよう?ちょっと待って。サイドボードの引き出しにゴムとローション入ってるから…。それ取るから」
跨がっていた僕は横にズレた。
誰の為に用意したの?その答えなんてわかりきってる。その気になる子の為だ。
だけど、今は僕の為に使われる。
そんな事すら嬉しいなんて、どうかしてる。
「なぁ、おれが悠生の中に入れてもいい?」
「―――ん、…いいよ」
「男同士のやってる動画観た事あるか?男同士って ここに入れるんだぜ?」
そう言って僕のお尻のアナル付近を指で押し付ける。ビクンと体が跳ねた。
「…知ってるよ…」
「だから、ゆっくりと解かすから。痛くないようにするから。悠生はただ感じて…」
「将暉…」
僕らはベッドの上に向かい合って座り、衣服を脱がしあった。
将暉の指が僕の頬を撫でて、ゆっくりと唇が重ねられ、ベッドに組み敷かれた。
もう一度味わう唇の感触。
将暉の唇に触れて喜びを感じる。
何度も啄まれ、唇を舐められ、舌が入ってくる。丁寧に舌を舐め、口内を貪られる。
「ん、んん、…ふ、…ぁんっ」
ピチャピチャと響く水音に煽られる。
角度を変え、舌を絡ませ、送り込まれる唾液が唇の端から溢れてく。
下半身に熱が集まり、緩く勃ち上がる。
「……ん、ぁあっ」
口内を将暉の舌が動き回り、頭がクラクラしてきた。息が乱れる。
キスだけでこんなに溶けてしまいそうになるなんて――…
顎から首筋、鎖骨へと唇が下りて行く。
「悠生の乳首固くなってきた。気持ちい?」
「んっ、…あっ、あっ、…んんぅっ、気持ち、いい」
舌先で舐められ、唇に含んでしゃぶられ吸い上げる。もう片方は指で押し潰し、捏ねて弄り回された。
お互いの勃起したペニスが触れ合って、将暉は腰を擦り着けてくる。僕の体で将暉が勃起させてる事に心の中で歓喜した。
「これは?気持ちい?触るよ」
「んっ、あぁっ」
ペニスの先は先走りで濡れて、卑猥な音を立てて、将暉の手で僕のペニスと将暉のと一緒に扱かれる。
「…あっ、…ん、ぁ、ふっ」
「はぁ、…っ、1回抜こうぜ」
「ん、ぁあっ、やっ、あっ、んん」
手の動きが早まり、激しく擦られ
僕たちは、あっという間にイってしまった。が、
将暉のペニスはまた勃ち上がりつつあった。
最初のコメントを投稿しよう!