長い夜

3/3
前へ
/6ページ
次へ
「エロいな、悠生は。これから、ここ解すから」 脚を広げ、抱えられ、陰部を丸見えにし、吐き出した精液をアナル付近に塗り着ける。 そんな恥ずかしい体勢にされ、羞恥心で焦って離してと懇願した。 「ダメだよ。痛い思いしたくなかったら、大人しくして。…ほら、ローションもあるから」 掌でローションを温めてから、塗り広げるようにゆっくりと撫でられる。 アナルをゆびの腹で撫で、そして、指が入ってきた。 「あぅっ」 ズブリ…とゆっくりと入ってくる指には痛みはないが、違和感しかない。それでも受け入れることはできた。 指1本増やすのにかなりの時間をかけ、その都度、掌や口や舌で乳首とかペニスとか弄られて、徐々に慣れてきて、いつの間にか指が3本入っていた。 「ひゃあああっ」 前立腺を強く擦られ、僕は弓なりに仰け反り、悲鳴のような嬌声を上げた。 「悠生、腰振ってる。ここが気持ちいいんだ?いいぜ、擦ってやるよ?たくさん、感じて」 「あっああ……っ、も、無理っ…あっふっ、ぅんっんっ」 「悠生が喘いでると、ほんと煽られる。…エロすぎ」 快感に乱れる僕に、更にそこばかり狙い、強烈な快感に全身がびくびくと痙攣し、また絶頂を迎えた。 指を引き抜かれた孔は、ヒクヒクとしている。イッたばかりの体は脱力感でいっぱいだった。 「もういいかな。 悠生、入れるから、―――いい?」 反り返ったペニスにゴムを着ける姿を、目で追い、将暉は、僕の両脚を広げ抱えた。 いよいよ入ってくると思うと嬉しい反面 恐怖する。 それでも将暉と1つになれる。 将暉と繋がる事ができる事に幸せを感じ、満足し笑みを浮かべる。 「うん、きて」 指よりも太いペニスを迎え入れる。 「ひっ、あっ、…ッ」 ゆっくりと亀頭をアナルに押し付ける。 少しずつ広がるアナル 将暉のペニスが腸壁を擦り上げる。 「あっ、あ、ああ―――っ!」 「すげっ、全部、入った」 凄く痛い。圧迫感も凄くある。 痛いけど、それ以上に将暉と繋がってることに幸せを感じてる。 馴染むまで待ってからの突き挿れはゆっくりと優しく、それから、段々と腰の動きが早くなる。 将暉は両手の指を絡ませた。 恋人繋ぎしてる。 密着した角度で将暉のペニスの律動。 初めてなのに勃起し、ペニスから先走りが、そして、喘ぎが漏れてしまう。 「あぁ、ふ、ぁっ、ああっ…将暉」 「伊織…」 その名に心が凍る。 心と裏腹に体は欲望を吐き出す。 それ以来 毎晩のようにセックスして 毎晩のように絶頂の時に 将暉は『伊織』と名前を呼ぶ それでも僕は後悔なんかしてない 幾度となく体を重ね、何度も貫く将暉のペニスに浅ましい程、毎回 身を震わせる。 思考回路は、将暉に愛されてると錯覚してまた快感の波に飲まれて堕ちていく―――…
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

113人が本棚に入れています
本棚に追加