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「っ!ここどこだ!」
見えるのは暗闇。一寸先も見通せない。そんな、闇。
(灯石は結構高いんだぞ…)
灯石は便利だが、高価で、数回使えば壊れることが難点だろう。そう思いつつ、灯石に魔力を通すと、光った。
(これで多少は見通せる…)
遠くから、水滴の落ちた音がする。それに、この外見からするに…
「洞窟型階層かよ…。ということは、『二王太刀』は使えねぇな。アイテムボックスにしまっておいて……普通に剣で戦うか」
その狭さから、剣も中々振り回しづらいが、殆ど使ったことのない短剣で挑むよりはマシ。浅い階層なら短剣を使ってもいいかもしれないが……なにせ、今いるところはどこかわからない。深層である可能性もあるだろう。そんな中で、慣れていない武器を使う馬鹿にはなりたくない。
「前から何体か来るな…」
新しく生えてた『気配察知(1)』のおかげだろうか?今までよりもだいぶ気配がはっきり分かる。
「っ!」
直前でようやく気づけた。まさか背後から奇襲されるとは……いつの間に?色々考えつつ奇襲してきた敵と相対してようやく気づく。ここの異様さに。
「人?」
鑑定をしてみる。今までも相対していたモンスターにも鑑定はしていたが、情報量が多すぎたり、鑑定のレベルが足りなくて中々情報が読み取れなかったり……
◇鑑定結果◇
魂を束縛されし者
体力 A
魔力 C
戦■系スキル:
『剣■(2)』
『短■術(9)■
■短槍■(■)』
『■擲術■7■■
■法系ス■ル:
『風■■(6)■
■性系■キ■:
『睡■耐■■5)■
■疲■■■(8)』
生■■ス■ル:
■■事■1■』
■考■■キ■:
『並■■■■■)■
■■■■思■3■■
「は?」
最後に見た光景は、頭の無い自分の身体だった。
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