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2週間後に取りに来い、と言われたので2週間依頼に勤しんだ。
「やっと貯まった〜……」
それはそれはもう、とても疲れた。1.5倍から1.8倍くらいにまで増えるかも…と不安になって、予備も含めてそのくらい貯めたせいだ。
というわけで、おっさんの元へ馳せ参じよう!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「坊主、あの頃の25倍になっちまったわ。テヘッ」
そう告げられた瞬間、俺は意識を失った。
「______夫か、大丈夫か坊主!」
誰かが叫んでいる……って!
「武器!」
「起きたか!一言目が『武器』とは中々気が合いそうじゃねぇか」
「…………25倍?」
「あぁ、すまねぇな。色々思い付いて、全部詰め込んだ結果だ。だが、性能は保証するぜ。Sランクでもやってけるだろうな」
おお〜、それはすごいのだが…
「お金、そんなに、無い…」
「まあ、こうなったのは俺の責任でもあるから、支払いは長い目で見るさ。で、武器を持ってくるぞ」
それは素直に早く見たい!
「これだ」
彼が持ってきたのは、剣という、そんな荒々しい物では無い。絶妙な調和が取れていて、芸術作品と称するに相応しい物だった。
「………ミスリル?」
「おう。この刃の銘は『歩月』だ」
「こっちは…ダマスカス鋼か!?」
「ああ。それに焼きを入れたらなんか赤くなったんだわ。で、模様をつけた。こっちの刃の銘は『孤陽』」
「すっげぇな……。それぞれの銘の由来は?というかなんで2つの刃が?で、『歩月』の方は…刀か?」
確か刀って東方の刃物だったよな?
「『歩月』の銘の由来は、刀は剣より難しいからゆっくり歩んでけってことと、なんとなく月だ。『孤陽』は、なんか……なんだろうな?よく分からんが、『孤陽』という名前が1番しっくり来た」
な、なんとなくか〜。
「ちなみに、この武器の名前は『二王太刀』だぞ!」
「やめてくれ!」
親父ギャグは、親父ギャグだけは辞めてくれ…!
「なんでだよ」
唇を尖らせる。
「いや……」
「ミスリルも、ダマスカス鋼も、武器に使う金属としては至上の物だ。だから、二王。そして、これは太刀に分類されるだろ?だから、そう名付けた。ネタだと思ってるんだろ?そんな訳あるかってんだ!」
「う、疑ってすまなかった。すまない」
「別に構わねぇよ。それと、性能の説明だが……」
その後、2時間ほど自慢を交えられた説明を聞いた。
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名称『二王太刀』
特徴:
2つの刃が付けられている。ミスリルで出来たのが『歩月』、ダマスカス鋼で出来たのが『孤陽』。切れ味は『歩月』、叩っ斬るのは『孤陽』が向いている。
柄にはエルダートレントが使用されており、魔素との親密性が高い。ミスリルやダマスカス鋼も魔素との親密性が高く、杖と同じように、消費魔力軽減・魔法威力上昇などの効果がある。
グリップにはフロッグ系の魔獣の皮が巻かれており、すっぽ抜けにくい様になっている。
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画像を見たい方は下のURLをご覧ください。
作者の画力には期待しないよう願います。
原案↓
https://estar.jp/pictures/26194754
カラー版↓
https://estar.jp/pictures/26194755
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