サンダー登場

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「シャコンヌだ」 「あ、それそれ」 ハイは少しイライラしていた。 「サンダーに向いた音楽にしてやるから待ってろ。好きだろ、MCハマー」 「あ、いいわ。代わりにあれかけてやれ」 ハイが奥に置かれたCDプレイヤーを操作する。「スカボロー・フェア」が流れた。 「このかぶせている歌詞、好きでさ。ハイのご先祖様の歌だっけ」 ハイはそうだな、と返した。 「あの戦争は文化に多大な影響を与えた」 「今の社会にも馴染むんだよな。あの戦争は昔過ぎて歴史で学ぶ位だけれど、メンタリティは変わってないと感じるわけよ。そういえばルシュンって知ってるか。髪の話の」 サンダーは語り始めた。一度話すととまらないタイプとみた。少し唾が飛ぶ。食卓ではしてほしくない。 ハイは気にする様子もなく、料理の入った皿を並べ始めた。野菜が沢山乗った焼きうどんのような食べ物だ。 「フォーサオだ」 「やった!」
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