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マルチナはどこかに出かけていくようだ。それなりに綺麗な姿になった。
「行ってきます。サンダーに乗せてもらう。帰りはジムにお願いする」
サンダーも派手なジャンパーとジーンズといった出で立ちだ。二人はどこに行くのだろうか。
ハイはポツリと言った。
「方や女、方や男」
マルチナもサンダーと同じなのか。
「多分冴えない誰かを相手に何かしているはずだ。たまにおかしくなった男とトラブルになる」
マルチナを思い浮かべる。小柄ながらスタイルがいい。それにあの大きな目。ジョージも恋愛に興味はないから間違いは起きないだろうが、愛に飢えた男性が変な気を起こすのは納得がいく。
「恋愛には興味がないんだが、あいつは男の怖さを理解していない。人に興味がないからだろう。相手の気持なんか知らないし知ろうともしない。だからぱくりとやられる。更に言うとぱくりとやられても気にしない。愚かな女だ」
ハイはため息をついた。
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