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そんなやつの意見を聞ける――しかも小説の完成まで――というのは、けっこう、魅力的だったりする。
「おぉぉ、意外と乗り気なわけ? いいじゃんいいじゃん!」
「でも、そのためにつきあうとかなんか、違う気もするし」
「真面目すぎだよ花乃は。だいたいが、相手だって告白避けのため、期限付きでって言ってるんでしょ?」
……言われてみればそうか。
たしかに、お互い様かもね。
「よし決まり! 条件付きラブから本気ラブにとっとと発展して、純くんとラブラブカップルになってね! 花乃!」
「ちょっと待ってなんでそうなる」
「で、純くんに頼んでね。『大事な親友に藤波くんを紹介してあげてください』って!」
テーブル越しに、あたしは夏陽に頭突きを繰り出すしぐさをした。
「それがねらいかっ」
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