Act4.親友は条件付きラブを応援してきます

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 そんなやつの意見を聞ける――しかも小説の完成まで――というのは、けっこう、魅力的だったりする。 「おぉぉ、意外と乗り気なわけ? いいじゃんいいじゃん!」 「でも、そのためにつきあうとかなんか、違う気もするし」 「真面目すぎだよ花乃は。だいたいが、相手だって告白避けのため、期限付きでって言ってるんでしょ?」  ……言われてみればそうか。  たしかに、お互い様かもね。 「よし決まり! 条件付きラブから本気ラブにとっとと発展して、純くんとラブラブカップルになってね! 花乃!」 「ちょっと待ってなんでそうなる」 「で、純くんに頼んでね。『大事な親友に藤波くんを紹介してあげてください』って!」  テーブル越しに、あたしは夏陽に頭突きを繰り出すしぐさをした。 「それがねらいかっ」
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