7人が本棚に入れています
本棚に追加
美谷島くんの問いに、純は不敵に微笑んだ。
「今回は――攻めてくぜ」
沸き起こる歓声に得意げな笑顔で答える。
「もう、今までの出題なんかめじゃない、とっておきのクイズ用意してきたからよ」
さらに輪をかけて不敵に微笑んだのは藤波くんだった。
「純。それは、前回出題者を努めた僕への挑戦状かな?」
「いや」
びしっと、純は人差し指をメンバー一人一人につきつけて、
「今まで出題者を努めたメンバー全員への挑戦状だよ。覚悟して聞け」
客席からまたまた沸き起こる拍手&歓声。……舞台に上がっていても降りていても、ぶれずに偉そうってある意味才能だな。
「これは期待できそうだなぁ。では、純についてのクイズ! 問題をどうぞ!」
美谷島くんのふりに咳払いを一つ、純は言った。
「オレが最近はまってるものはな~んだ」
会場から笑いがおき、メンバー全員がずっこける。
「めちゃめちゃふつうの問題じゃん」
成瀬くんがホール一同の想いを代表してくれた。
なんだろうな、と美谷島くんが首を左右に振る。
「純といっしょにいる時間で言うと、長いのは正真かな。どう思う?」
最初のコメントを投稿しよう!