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「ちげーよ。出演してる恋愛ドラマの研究にだよ」
あからさまに顔をしかめる純。そこへさらに成瀬くんがたたみかける。
「正直言っちゃえ。ほんとはときめいてるっしょ?」
「純、メンバーの僕たちでは、ときめきの補充に不足かな」
藤波くんが女子たちの歓声を引き連れつつそう言って。
最後に純が一言。
「……今のは、ちょっとどきっとした」
ひと際大きなファンのみんなの歓声が起こる。
「といったところで、クイズ一路純のコーナーでした。では次は、ソロパートいってみよう~!」
たぶん今流れてきた音楽は、メンバーの誰かのソロ曲の前奏なんだろう。
未だにじんじんと焦げ付くような頭で、あたしはぼんやりとそんなことを思った。
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