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雅男は七階建てビルディングの五階にいたのであった。窓から外を見ると地面に座って赤子が一人で泣いていた。
雅男はすぐに一階に降りて外に出て赤子をあやした。
「可愛いお嬢さん」
すると赤子は笑顔になった。
「ああ」
「ああか?」
「えへへ」
「お父さんは?」
「あっち」赤子は遠くを指差した。
雅男はよく考えたら魔物に取り憑かれた親の子供らしかったのだ。ただしただの雅男の勘なのだ。本当のことはわからないのであった。
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