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「魔物退治なんて恐ろしいことする気はないな」正直に言うと雅男は怖かったのであった。
「それじゃ話にならない」Qは笑った。
「ダンジョンなんて知らない」
「嘘つくな、雅男はダンジョンで育ったといううわさがあるぞ」
「誰がそんな嘘ついたのだ」
「君の学友たち」
「とんでもないな」
「いいから」
「そういえばケニアの国も都会はあるのだな」
「当たり前だ」
「そんなものかね」
「雅男の無知」
「無知の知だな」雅男はそう言って少し口角が上がったのに気が付いた。
実は雅男はダンジョンに入ったことはあった、というか少し暮らしていたこともあったのだ。
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