1F原発復旧3号機カバー酔夢譚

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 免許証が身分証明だったが、その免許証も仮免の写真のないもので偽造を提出するものもいた。とにかく手と足があれば汚染した高線量瓦礫の撤去運搬くらいはできる。空間線量3mSvの3号機周辺では一か月で40mSv被ばくして交代する作業員もいて、若い人は集まらないし、猫の手も借りたいくらいだった。 【2】Jヴィレッジのレトルト食品 原発で作業するには正門をくぐらなければいけないが、手前20k圏内は警戒区域だから一般服では行けない。まず20k離れた広野町と楢葉町に跨っているJヴィレッジまで一般バスで行き、そこで防護服を着て全面マスクを抱えてから1F往復専用のバスに乗り継いで行く。Jヴィレッジは電力会社が資金をだしてつくったサッカー場だ。今回の事故のために中継所に変貌した。サッカーグランドは駐車場と電力職員の宿泊プレハブに埋め尽くされた。
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