寒中水泳

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   僕は校庭にあるバスケットボールのコートに来たが試合をする気にはならなかった。運動神経が悪いからだった。  そこに同級生たちが来た。昼休みに彼らはここでプレイしているのだなと僕は知った。 「永田もする?」そのうちの一人が声をかけてくれたのだ。 「しない」 「何だ?」 「したくない」 「仕方ないな」  僕は校舎の中に入って図書室に来たがそこには中山がいた。 「大丈夫かよ」 「何とか生きています」 「何だかな」 「いいでしょ」 「いいけどね」僕はすっかり安心しはじめた。
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